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北緯45度という日本領土としては最北端の地理的条件が重要性を帯びてきて、科学的見地からも見逃すことのできない地域になった。電離層の観測点から考えてもこの観測所の設置は貴重な存在として当然のこととなった。
昭和21年、戦後の沈滞の中にもいち早く、当時のクサンル(地名、今でもクサンル川と言う名称がある。)、元海軍防備隊のあとに文部省電波物理研究所稚内電波観測所として開設した。その後、電気試験所,電気通信研究所,電波監理委員会などの所管となり,数度の移り変りを経て昭和27年8月から郵政省電波研究所稚内電波観測所となった。
【資料】稚内組織名称沿革
開設当時の稚内観測所の施設などは以下の電波研究所季報に紹介されている。【資料】「稚内電波観測所」、 電波研究所季報 Vol.6 No.26, 1960【資料】稚内電波観測所長 城 功、「観測所長の雑感」、CRLニュース、1983.3 No.96
昭和44年ころの稚内観測所です。さらにさらに古い写真もご覧いただけます。
【資料】稚内観測所長 内藤 秀之、「最北の地 稚内のお正月」、RRLニュース、1986.1 No.118