電友室の経緯と活動

本会員ページの、「過去の親ぼく会」および「歴史資料館」のコンテンツは、ほとんどが「電友室」が収集した資料、写真等です。そこで、「電友室」に関わられ、資料収集に尽力された諸先輩に感謝と敬意を表し、その経緯と活動についてご紹介いたします。

「通信総合研究所50年記念誌」が、平成13年3月に刊行された。発刊の言葉で、菊池紳一編纂委員長は次のように述べている。「郵政省通信総合研究所の前身である郵政省電波研究所は、昭和27年(1952)8月1日に発足、以来今日50年目の節目を迎えようとしています。そして、この節目の時に国立研究所から独立行政法人へと組織も転換していきます。」

この50年史には、併せて「50年史思い出誌」が発刊されたが、編纂委員会の事務局高橋鉄雄(企画部主任研究官:当時)は、「そこで所幹部は、郵政省の統合(総務省への移行:幹事会注記)と当所の独立行政法人化を期に、50年には1年早いけど節目としての50年史を発行することを決断しました。当所は既に3回に渡りこれまでの40年間の歴史(ここでは正史と言わせていただきます)を刊行しておりますので、正史は残りの10年弱を刊行すればよいことになります。本来はこれで完結している訳ですが、何か足りないような気がしてくるのが人間の情と言うものか、もっと人間の顔を前面に出して、当所の歴史に関わってきたこれまでの方々に語ってもらったらと言うことになりました。」とその背景と経緯について記載している。そのために、編纂協力員として、原田喜久男、越智文雄、清水富治に白羽の矢が立ち、思い出誌編纂のため「50年史編纂室」が設けられ、多くのOBの協力を得て、240に及ぶ原稿を集められ、最終的には現役も含めて270の項目にまとめられている。

この3氏が、編纂の過程で多くの資料を収集し、当然のことながら刊行物に反映できない資料も多くあった。それらを整理するために、平成13年に50年史編纂室を発展的に解消し、「電友室」が設けられ、収集した資料の整理や、デジタル化に努力されたまた3氏の高齢化に伴い、皆越尚紀、太田安貞、岡沢治夫が志を引き継ぐこととなった。

この間、蓄えられた写真を中心とする資料を、本ホームページに順次掲載すべく準備をしております。また、最近収集した資料も逐次掲載する予定です。

(親ぼく会 OB/OG幹事会)