春でしょう さくらが先だ コロナより

「春でしょう さくらが先だ コロナより」 令和川柳とれたて

「さまざまの事思ひだす桜かな」 松尾芭蕉
「酒なくて何のおのれが桜かな」 作者不詳

「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」 本居宣長

万葉集は梅ばかり詠んでいるのかというと、そうでもなくて桜を詠んだ歌もかなりある。

「世の中に たえてさくらのなかりせば 春の心はのどけからまし」 在原業平
「さくら花散りかひくもれ老いらくの来むといふなる道まがふがに」 在原業平
「久かたの 光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」 紀 友則

古今和歌集、小倉百人一首
「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」 小野小町

閑話休題
今日この「親ぼく会 交流広場」の扉の図を見たら「カワヅザクラ」に変わっていたので、
春が来たのだと改めて思った。

小生が昨日写真のとおり公園の紅梅白梅を見たので、もう間もなく桜が咲く季節になったのかと、
我ながら嬉しくなった。駒沢オリンピック公園の桜は弥生の中頃との予報。

以下「河津桜」の薀蓄をコピペで紹介:
 ①カワヅザクラ 学名:Prunus lannesiana ‘Kawazu-zakura’
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味。
種小名の lannesiana は園芸家「ラネスさんの」という意味。

寒緋桜と早咲きの大島桜の自然交雑種と推定されている
日本原産の栽培品種のサクラ

②歴史・由来:
昭和30年(1955):河津桜の原木が静岡県賀茂郡河津町河津川河川敷で発見
昭和49年(1974)に「河津桜」と命名
この桜が、戦後発見されたということは、あまり知られていない
昭和50年:「河津町の木」に指定、町指定の天然記念物
開花時期:2月から3月。

③河津桜の花言葉:「思いを託します」「淡泊」「純潔」「優れた美人」「精神美」「優美」「豊かな教養」。
特に「優美」という花言葉は、寒い冬が明けて本格的に春の訪れを告げる桜の花の艶やかな姿は、華やかで大変美しい

④春を呼ぶ桜の花に染め上げん
河津の里に天女舞い降り
桜の種類は、日本だけでも約600種類以上もある。大きく分けると8種類の桜があり、種別によって咲く時期や花の色合いなどが細かく異なり、一般的な桜は、ソメイヨシノやヤマザクラなど。

⑤蛇足

かつて万葉の昔、花と言えば梅が主であったが、やがて後になって桜が主流になってきた。

万葉集では梅の歌は118首、桜の歌は44首。

2019年5月1日からの「令和」も万葉集にある梅花の宴が典拠となっている由。

 「時に、初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

では皆さんお元気で!