元京都大総長で情報学者の長尾真(ながお・まこと)氏が23日、出血性脳梗塞のため死去した。84歳。三重県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は妻、美紀子(みきこ)さん。
昭和11年生まれ。京都大工学部を卒業後、京大大学院を修了。48年に京大工学部教授に就任し、大型計算機センター長、大学付属図書館長などを経て、平成9~15年に第23代京大総長を務めた。その後も情報通信研究機構理事長や国立国会図書館長などを歴任した。
情報処理の研究分野で、自然言語処理やパターン認識が専門。初期の郵便番号自動読み取り装置に使われた手書き文字の認識方式や、顔写真の認識方式を考案するなど、先駆的な研究を残した。9年に紫綬褒章、30年には文化勲章を受章した。
(産経新聞WEB NEWSより引用:https://www.sankei.com/article/20210526-FHRM3DM2MBJ5RF63FXDORUGLAI/ )