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2022年12月14日に、ひたちなか海浜鉄道湊線「美乃浜学園駅」(茨城県ひたちなか市)において、2016年に102年の歴史を閉じたNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)平磯太陽観測施設の業績を記念するプレート の設置工事が行われました。 本記念プレートは、「無線と電波研究発祥の地」記念銘板(平磯モニュメント)として構想され、当親ぼく会が「平磯モニュメント事業」として、皆様方からの寄付金により記念プレートが製作、設置されたものです。
本記念プレートは、設置場所が太平洋沿 岸のため、海風への耐久性の観点から陶板製とし、大塚オーミ陶業(株)に製作を依頼しました。太陽と地球のイラストは、東京学芸大学の美術専攻の学生に描いていただきました。
同駅前にある美乃浜学園は、近隣の5つの小中学校を統合して2021年4月に開校し た、ひたちなか市立の学校で、多数の児童・生徒が、美乃浜学園駅を利用しています。同駅に設置された解説プレートは、地元の次世代を担う子供たちの目に毎日触れ、子供たちの夢を育む一助となることを期待するものです。
既にご報告のとおり、平磯モニュメントの壁面プレート設置が完了し、2023年6月17日(土曜日)ひたちなか海浜鉄道株式会社殿への感謝状贈呈式を行いました。その後、床面プレートの検討を行い、2023年6月17日(土曜日)に設置を完了し、当初の予定通り壁面と床面による記念プレートの全体が完成しました。 既に設置を完了している壁面プレートは、「無線と電波の研究のふるさと 平磯」の全体を紹介するプレートですが、床面プレートは、平磯における主な業績である「TYK式無線電話機実用化 1916年」、「太平洋横断無線電話実験 1924年」、「太陽電波望遠鏡 1952年」および「宇宙天気予報 1988年」を4枚のプレートで紹介するものです。壁面と同じく、海風や雨への耐久性の観点から陶版製とし、(株)こめや陶堂に製作を依頼しました。 先に完成した壁面プレートと今回の床面プレートにより、平磯モニュメントの全体が完成しました。
各プレートの歴史的内容については、”参考資料 平磯の歴史について”をご覧ください。なお、プレート1には世界的に有名なクラリネット奏者である北村英治氏のメッセージが記されている。TYK式無線電話機のTYKは研究開発を行った3名の名前の頭文字であるが、「K」は平磯出張所初代所長の北村 政治郎(きたむら まさじろう)である。そのご子息が北村英治氏である。